拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

眠りに辿り着く方法 ~私のやり方~

あなたへ

 

あの子が、すぐに眠りに辿り着く方法を取得したのは、

春休みも終わりを迎える頃のことでした。

 

あぁ、なんか意識が遠くなる

眠れそう

 

こんな心の声を最後に、いつの間にか眠っているのだと、

こんな話を聞いた私は、

あの子が教えてくれた方法を、何度となく試してみましたが、

やはり、夢と現実の間から先へ進むことはないままに、

あまり寝付きが良くない日々を過ごしました。

 

あの子が取得した方法で眠りまで辿り着くには、

私は、まだまだ、修行が足りないのでしょうか。

 

何か、眠りに辿り着く良い方法はないかと模索しながら、

最近見つけたのは、朗読を聞きながら眠る方法でした。

 

インターネットで検索してみれば、様々な内容のお話があり、

今日は、どのお話を聞きながら眠ろうかと、選ぶ時間も、とても楽しい時間。

とは言え、この方法が、余程、私に合っていたのか、

いつもお話の途中で眠ってしまう私は、

どれも中途半端にしか内容を覚えてはいません。

 

朗読が始まると、なんだかとても、心地が良くて、

いつの間にか眠ってしまっているのです。

 

静かに、朗読に耳を傾けながら、ふと、蘇ったのは、

眠る前に、いつも絵本を読んで欲しがった幼い頃のあの子のことでした。

 

私は、朗読が、あまり上手ではなかったけれど、

きっと、あの子にとってのその時間は、

心地の良い時間であったのでしょう。

 

絵本を読んでいる途中で、眠ってしまったあの子の、

幼く可愛らしい寝顔を思い出してみれば、

あの頃の私も、こんなふうに、

心地の良い時間を作ってあげることが出来ていたのかも知れないなと、

今になって、漸く、

あの頃のあの子の気持ちが、分かったような気がしました。

 

 

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