あなたへ
そっか。
私は、やっぱりこれがやりたいんだ。
一度、手放した夢を改めて見つめながら、自分の気持ちを確認したのは、
新しい環境へと飛び込んでから、どのくらいが経った頃だっただろう。
新たな環境の中で、様々な人や考え方に触れながら、
いつの頃からか、私は、
あの時一度、手放した夢に向き合うようになりました。
これからの私がどう生きて行きたいのかを模索し、
ゆっくりと考える時間を持つことが出来たのは、それだけ私にとって、
良い環境に恵まれたからなのかも知れません。
様々に考えを巡らせながら、ふと気が付いたのは、
私は、いつの間にか、
ある種の到達点など、とっくに超えていたということでした。
それは、あの頃の私が思い描いたものとは違っていたけれど、
見方を変えることが出来たからこそ気付くことのできた結果でした。
もしもあの時、絶望することがなければ、
そして、
もしもあの時、冒険に出てみようと決断していなければ、
今の私の視点など、気付く機会はきっと訪れることはなかったのでしょう。
この夢は叶わないと涙を流したのは、昨年の私。
あの頃の私は全てに絶望し、途端に目の前が真っ暗になってしまったけれど、
今思えば、あの時は、
ある種の完成を迎えることができたからこその破壊が起こり、
再構築されるようなタイミングであったのだと思います。
次の私に必要だったのは、
別な世界を見ることだったのかも知れません。
今、私の周りにいるのは、それぞれの夢や目標を持ち、
それぞれに前へと歩もうとする人たち。
あの時、冒険へ出ることを決断したことで出会えた人たちです。
応援したい人が周りにたくさんいるって、とても素敵。
夢を持ち、そこへ向かって真っ直ぐに歩もうとする皆がそれぞれに、
キラキラとして見えるのです。
素敵な人たちに囲まれた私は、
新しい自分や、新しい視点を見つけて、これから先が見えるようになりました。
絶望を迎えた先には、いつでも新しい光が宿り、
更に素敵な景色を見つけることが出来るものなのかも知れません。
あの時、一度歩みを止めた私ですが、
此処からまた、新しい一歩を踏み出すことに決めることが出来ました。
あなたの場所からは、
今の私は、どんなふうに見えますか。
私もあんなふうに、キラキラとして見えているでしょうか。
あなたと出会えたから持つことが出来たこの夢を、
もう一度しっかりと、抱きしめてみます。
私ね、もう、絶対に手放さないよ。