あなたへ
私はいつから、何の疑いもなしに、
ただ、あなたの力を感じ、信じられるようになったのだろう。
私はいつから、
自分の中へと流れ込んでくるあなたからの想いであろう言葉を、
素直に受け取れるようになったのだろう。
あなたと共に、この世界で過ごしていた頃の私。
あなたを見送ったばかりの頃の私。
あなたを見送ってから1年、3年、5年を迎えた頃の私。
これまでの私の歩みを振り返れば、
随分と私に見えるものや、感じることが変わり行きました。
目に見えるものだけが全て正しいのだとしてきた私だったはずなのに、
こんなにも変わるだなんてね。
あなたを見送ってからの私の目の前で起こった不思議な出来事に対して、
時々には、ただの思い込みではないかと、
感じたことを否定してしまったこともあったけれど、
そんな疑いの気持ちを持てば、これでもかと言わんばかりに、
見えない力や世界を肯定せざるを得ないような、
不思議な出来事の数々が目の前に繰り広げられて。
それらの出来事ひとつひとつは、
そちら側のあなたの温かな想いが込められているようにも感じました。
目には見えないものを信じたり、時々、そんな自分を疑ったり、
そんなことを繰り返しながら、
やがて目には見えない様々な物事を受け入れられるようになっていけば、
過去の私が経験した様々な不思議な出来事や、
本来の自分がどんな考え方を持っていたのかを思い出し、
それらは少しずつ、点と点が結び付くように、
今の私へと変わる材料ともなって行きました。
今日の私は、あなたを見送ってからの私の身に起こった、
不思議な出来事の数々を思い出しながら、
私は随分と変わったなと、こんな視点から自分自身を見つめました。
今の私がここにあるのは、きっとあなたが、
根気強く私にその想いを伝え続けてくれていたからなのでしょう。
この世界で出会ったあの日から、毎日、毎日、
私に見える景色を素敵な景色へと変え続けてくれたあなたは、
この世界から旅立っても、
やっぱり私に見える景色を変え続けてくれるんだね。
あなたって、本当に素敵な人。
あなたは何処にいても、
私に見える景色を変えてくれる力を持っているんだね。
