あなたへ
春眠暁を覚えず
こんな言葉がありますが、
最近の私は、眠くて、眠くて、仕方がありません。
自律神経の乱れ
メラトニンの分泌量
肝臓の疲労
この時期に眠くなる理由は、様々にあるようですが、
私が、この時期に眠くなってしまうのは、
春の暖かな陽気が、
あなたの側に、よく似ているからなのかも知れません。
あなたは、私にとって、春みたいな人でした
いつかこんな手紙を書きましたが、
冬の寒さを過ぎ、
春の陽気に、ふわふわとした気持ちで、
あなたの側によく似た季節を感じながら、
近頃の朝の私は、
一度、ぼんやりと目が覚めながらも、
布団の中で微睡ながら、
あなたのことを考えてみたりもします。
緩く始めた早起き生活を、時々お休みしては、
なかなか、スッキリと目が覚めない春の朝の時間に、
あなたのことを想ってみる。
それは、とても心地が良くて、
なんだか、あなたが側にいてくれた頃によく似ていて、
次の目覚ましの音が鳴るまでの短い間に、
もう一度、浅い眠りに落ちてしまう幸せな時間なのです。
ふんわりと暖かくて、心地の良い春の朝は、
何度でも、目を閉じてしまいたくなるけれど、
そろそろ、こんな緩やかな春の朝を過ごすのも、
今年は、おしまいです。
あの子の春休みも終わりを迎え、間も無く2年生になります。
お弁当の準備と、
なかなか起きないあの子との戦いの日々。
バタバタと過ぎ行くいつもの朝が、間も無く始まります。