拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

見えないものを感じ取る力

あなたへ

 

先日の私は、

これまでの私の身に起こった様々な不思議な出来事を思い出しながら、

私は随分と変わったなと、こんな気持ちで自分の歩みを振り返りましたが、

そんな中で、ふと思い出していたのはあの子の言葉でした。

 

この部屋はね、変な匂いがしたんだ

俺、此処には住めないなって思ったよ

 

これは、巣立ち前のあの子が、

部屋の内見から帰って来た日の言葉です。

 

あの日のあの子は、一番初めに見た部屋を気に入り、

結局はそこに決めたのだと、こんな話と共に、

見せてもらった他の部屋についても話を聞かせてくれたのでした。

 

あの日のあの子の言葉には、共通点がありました。

あの子が決めた部屋以外、どの物件についても、必ず言ったのです。

変な匂いがしたと。

 

なんとなく、あの子は匂いにとても敏感だと感じていましたが、

あの子は、私の知らない匂いを知っているのかも知れません。

それは、あの子だけが持つ独自の力とも言えるのでしょう。

 

あの子と一緒に、これから住むことになる部屋を見に行った日には、

あなたの力を強く感じましたが、

あの子は、あの子が持つ独自の力で、

あなたからの導きを感じ取っていたのかも知れませんね。

 

親子でありながら、きっと私たちは全く別な感覚から、

あなたの想いや力を感じ取っているのでしょう。

 

きっと誰にも目に見えないものを読み感じ取る力というのは備わっていて、

あの子と私が全く別な感覚を持つように、

それぞれに違った感覚の中で、それを捉えているものなのかも知れません。

 

それを信じていてもいなくても、

意識をしていてもいなくても、

人は誰しも見えない力に強く守られながら、

それぞれの人生を、

導かれるように歩んでいるものなのかも知れませんね。

 

 

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