拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

2022-01-01から1年間の記事一覧

少し先の未来

あなたへ 環境が変われば、服装も変わる。 それは時に、 新しい扉を開くきっかけへと繋がることもあるのかも知れません。 今の私が身を置いている場所へは、 これまでの私には、あまり縁のなかった服装で通っています。 新たな冒険の始まりを目前としていた…

ありがとうの日 -2022-

あなたへ 今日は、あなたを見送ってから、8回目のあなたのお誕生日。 ありがとうの日と呼び名を変えて、あなたのお誕生日を過ごすことも、 此処にあなたの姿が見えないままに、あの子と2人で記念写真を撮るのも、 今年で、8回目を迎えました。 もしも、あの…

招待状

明日、あなたのお誕生会を開きます。 是非、来てくださいね。 日時:2022年2月5日(土)19時より 場所:家族の部屋にて 軽装でお越しください。 あなたの好きなお食事を用意して待っています。 あなたの妻、あの子より (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []…

節分 -2022-

あなたへ 今日は、2月3日。節分の日です。 え?もう節分なの?って、カレンダーを見て、 思わず驚いてしまったのは、 例年のような時間の流れとは一変し、 新しい生活に、落ち着かない毎日を送っているからなのかも知れません。 今年の私は、慌てて節分の準…

新たな冒険

あなたへ この夢は、叶わない ふと、私の中に、こんな答えを見つけて、涙を流したのは、 実は仕事を辞めましたと、あなたへこんな手紙を書いてから、 どれくらいが経った頃だっただろう。 あの会社を去り、ゆっくりとした時間を過ごしながらも、 やる気と希…

2つの夢

あなたへ ここ最近、何の夢も見ることもなかった私ですが、 昨夜は、久し振りに2つの夢を見ました。 あなたとあの子と家族3人で過ごす夢と、父と一緒に過ごす夢です。 それぞれに別な夢でしたが、 どちらの夢も、当たり前に続く日常生活を切り取ったような…

父を想いながら

あなたへ 父を想い、お布団の中で、盛大に涙を流してしまったのは、 先日の私です。 父に見せてあげたかった景色に辿り着くことが出来る日まで、 絶対に泣かない。 こう決めたのは、父が息を引き取ってから、どれくらいが経った頃だっただろう。 父を想って…

大きな節目を迎えて

あなたへ 20年間、育ててくれて、ありがとうございました これからも宜しくお願いします これは先日のあの子の言葉です。 あの子はまだ19歳ですが、 成人式という大きな節目を迎え、これまでの感謝の気持ちを言葉にしてくれました。 本当は、成人式の日に言…

コトバ -冬- 2022

冬の色を 覚えていますか 冬の音を 覚えていますか 冬の匂いを 覚えていますか その瞳に映った景色 その耳で感じた季節 冬の澄んだ空気の匂いを 覚えていますか 一緒に過ごした 5番目の冬 家族3人で迎えた 初めての新しい年を 覚えていますか 慌ただしい毎日…

成人式

あなたへ 俺ね、成人式には、絶対に袴を着たいんだ 中学生だったあの子の言葉を、改めて思い出していました。 何色の袴が良いかな 赤も良いし、青も格好良いよね でも、紫もいいな こんなふうに、未来を夢見ていたあの頃のあの子は、 今日、その夢を叶えまし…

冬の強い風の日に

あなたへ ここ最近のこちらでは、とても風が強い日が多いように思います。 朝から強い風が吹く日もあれば、 午前中は穏やかであった筈なのに、午後から突然に強風へと変わったり。 冬と言えば、風が強い季節でもありますが、 この冬の私がやけにそれを感じる…

あなたが見ていた景色

あなたへ やっと見つけた! 思わずこんな独り言が漏れ出てしまったのは、 年明け間近の頃の私でした。 探していた景色を、やっと見つけたのです。 あなたは覚えていますか。 毎朝、寒いのに、早くからのお仕事ありがとう なんか、ごめんね そうでもないよ こ…

2022年始まりの日

あなたへ 新しい年が始まりました。 2022年の始まりの日のこちらでは、青空が広がりました。 昨夜のあの子の声は、あなたのところまで届いていたでしょうか。 昨夜の、間もなく年が明ける頃、 あなたに手を合わせたあの子が突然に、 今年も見守ってくれて、…