拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

ずっと先の未来の目標

あなたへ

 

もしもその時を迎えることが出来たのなら、

その時の私は、どんな景色を見ながら、何を感じるのだろう。

 

今日の私が思い描いていたのは、此処からずっとずっと先の未来。

いつかの私が、密かに掲げた目標を叶えた日のことでした。

 

あなたを見送り、

後ろ向きに座り込んで、必死にあの夏に手を伸ばし続けていた私が、

やがて、自分の夢を見つけたのは、いつのことだっただろう。

 

あなたが持たせてくれた夢をしっかりと胸に抱いて、

ゆっくり、ゆっくりと歩み出した私はやがて、

様々に、夢や目標を見つけられるようになりました。

 

いつか、ずっと先の未来、

この世界から、

そちら側のあなたへの10000通目の手紙を綴る日を迎えたい。

 

これは、そんな私が見つけた目標のうちのひとつでした。

 

10000通目の手紙だなんて、

とんでもなく遠い先の未来だわね。

 

不意に見つけた自分のこんな目標には、なんだか笑ってしまったけれど、

この目標を持つことが出来たのは、

何度も、何度も、私に、

ずっと先の未来を思い描かせてくれたあの子の力があったからなのでしょう。

 

あの子が社会人になるまでは。

これは、あなたを見送ってからの私が初めて持った、

この生に対する目標でした。

 

あの子との何気ない時間の中で、

少しずつ、少しずつ、自分の生への目標は、先へ先へと伸びて、

遂には、あの子が100歳を迎える日まで、

あの子の成長を見つめることが出来たのなら、

なんて、とんでもなく遠い未来を思い描くようになって。

 

もしも、その時まで、この生が此処にあるとするのなら、

私は、何を成し遂げて、どんな自分になっていたいだろうかと、

私が持つ夢や目標も、どんどん増えて行きました。

 

今日の私は、いつかの私が掲げた目標をひとつ手に取って、大切に眺めながら、

此処から、ずっとずっと先の未来を思い描いてみたのでした。

 

どんなに早くとも、その時を迎えるのは、此処から23年後の私。

あなたよりも、30歳年上になった私です。

 

もしも、その時を迎えることが出来たのなら、

私は、どんな私になっているのだろう。

 

その日を迎える未来を、改めて思い描いた今日のことを、

どんなふうに振り返るのだろう。

 

その頃のあの子は、どんなあの子なのかしら。

 

あの夏にいた私が、あなたの年齢と並んだ自分のことも、

あなたよりも年上になった自分のことも、全く想像が出来なかったように、

今の私には、あなたよりも、30歳年上の自分の姿など、

全く想像もつかないままだけれど、

いつでも思いもしなかった素敵な景色が待っていてくれたように、

私がその時を迎えることが出来たのなら、きっと、そこにいる私は、

驚くような素敵な景色を見つめているのでしょう。

 

10000通目の手紙を書きます。

 

こんな文字を綴る日の私は、

どんな景色の中で、どんなふうにあなたを想うのでしょうか。

 

 

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