拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

確かな証拠を拾い集めながら

あなたへ

 

私たちは、運命の出会いだったね。

だって、私は、あなたと出会った時に、感じたもの。

この人だ

やっと、逢えたって。

 

私が、こんな話をした時に、あなたは、笑っていたね。

 

ねぇ、あなた。

あなたは、どう感じていたのかな。

私と出会ったあの日、

あなたは、私に特別な何かを感じたのかな。

 

あなたを見送ってからの私は、

あの頃のことを振り返りながら、

そして時に、新たなことをみつけながら、

私なりの解釈で、

あなたと私が、運命の出会いだったと思える、

確かな証拠を拾い集めてきました。

 

あなたが側にいてくれた頃には、特に何も感じなかったけれど、

今、考えてみたら、不思議だなって思える出来事もありました。

 

きっと、あの頃は、

多くのことに気付く必要がなかったんだね。

だって、あの頃の私は、

目の前にいてくれるあなたを、

ただ、見つめていれば良かったんだもの。

 

きっとね、あなたと私が、運命だと思える、確かな証拠は、

私のこれからの人生の道のりにも、たくさん落ちているのよ。

 

あっ、あの時、そう言えば、って、不意に、何かを思い出したり、

新しい何かを発見するの。

 

私は、それらひとつひとつを、

ワクワクとした気持ちで拾い上げては、空を見上げて、

やっぱり、私たちは、運命だったねって、

そうあなたに、問い掛けるのでしょう。

 

ねぇ、あなた。

 

あなたを見送ってからの私には、

どうしてこんなにも、

私たちが運命だと思える証拠が、見つかるのだと思う?

 

それはね、きっと、あなたと出会ったあの日に感じた、

私のあの気持ちが、本物だったからよ。

 

なんて、こんなことを言ったら、あなたは、また笑うのかな。

 

私のこの生があるうちに、

あと幾つ、確かな証拠を見つけられるのだろう。

 

ねぇ、あなた。

こうして振り返ってみると、私たちは、やはり、

運命の出会いだったと思いませんか。

 

 

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