あなたへ
私には、密かに憧れていたことがありました。
そう。それは、外で本を読む、ということです。
図書館へ出掛ければ、何かしらの本を読んでみるけれど、
私にとっての読書時間とは、主に寝る前の時間と位置付けられています。
そんな私が、実は随分と前から、
外で本を読んでみたいという願望を密かに持ち続けていたのは、
テレビドラマの影響なのかも知れません。
いつかの私は、コインランドリー生活に憧れを持っていた自分を見つけましたが、
思えばそれと同じように、テレビドラマの中には、
外で本を読むという一コマがあったりもします。
テレビドラマの中に描かれているそれは、
いつもの日常生活の中の一コマとして描かれているに過ぎませんが、
その世界を見つめるこちらの日常生活には存在していない一コマというのは、
実はとてもキラキラとして見えるものなのかも知れません。
思えばこちらでは、少しずつ、
暖かさを感じられる日が多くなって来ました。
外で読書を楽しむには、これからが丁度良い季節なのかも知れません。
よし!明日は、本を持って出掛けよう!
こんなふうに決めて、密かに意気込んだのは、昨夜のことでした。
行き先は、私が知る公園の中でも、比較的、静かな公園。
そこは、いつでも人が疎らであるお陰で、
絶対に座ることの出来るお気に入りのベンチがあるのです。
今日のこちらでは、風も穏やかで、暖かな日差しが届きました。
嬉々としながら、読み返し始めたばかりの本を持って、
静かな公園へと出掛ければ、いつも通り、お気に入りのベンチが空いていて。
日当たり良好なそこで本を開けば、そこは私にとって、
いつもとは全く違う空間であるようにも感じられました。
密かに憧れていた一コマというのは、こんなにも素敵な時間だったのかと、
なんだか驚きながら、
眠る前に本を読む時間とは、全く異なる気持ちを感じた私は、
ページを巡りながら、ずっとこの中にいたいと思いました。
光合成をしながら、本を読む。
これはちょっと、癖になりそうな予感がします。
こちらでは、今日から3月に入りました。
これから、更に暖かな日も多くなって来るのでしょう。
此処からの私は、光の中でページを巡る時間も重ねつつ、
季節の巡りを感じて行けたら良いなと思っています。
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