拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

コトバ -空へ-

元気でいますか

何処かで笑っていますか

 

真っ直ぐに空に手を伸ばして

目を閉じてみる

 

そこから何が見えますか

今日は何をしていましたか

 

あの夏からの私は

何度こうして

彼に問いかけてきただろう

 

空を見上げては

泣いてばかりいた私だったけれど

いつの頃からか

笑っちゃう出来事を報告することも出来るようになった

 

この話を聞いた彼は

どんなふうに笑うのだろう

 

想いを巡らせた私の中に聞こえる

彼の楽しそうな声に

思わずつられて

小さく笑ってしまうんだ

 

私が笑ったら

彼も笑ってくれるかな

 

ゆっくりと開いた瞳に映る

空色の向こう側に

彼の姿が見えた気がして

笑顔を向けてみる

 

私も笑うから

あなたも笑っていてね

 

私はいつから

こんな言葉を伝えられるようになったのだろう

 

彼の胸の中に最初に思い浮かぶのは

いつでも

この笑顔でありますようにと願いながら

空を見上げて

最高の笑顔を向けてみる

 

今日も何処かで笑っていますか

 

真っ直ぐに空に手を伸ばして

彼の笑顔を探してみる