秋の色を覚えていますか
秋の音を覚えていますか
秋の風を覚えていますか
その瞳に映った景色
その耳で感じた季節
その肌で感じた温度を
覚えていますか
ただいまと同時に
キャッチボールに誘うあなたの声に
嬉しそうに駆け寄ったあの子の笑顔を
青色の小さなグローブを準備して
急いで靴を履くあの子の姿を
覚えていますか
ボールが見える間は遊ぼうね
こんな約束を交わしながら
暮れ行く夕方を捕まえるかのように
急いで出掛けた2人の笑顔
ママ聞いて?パパって凄いんだよ
2人のただいまと同時に聞こえてくるのは
あの子の高く可愛らしい声
僅かな夕方を
大切に過ごした2人の笑顔を
私は今でもよく覚えています
楽しそうなあの子の声に
耳を傾けながら
夕飯の支度をするのが
あの頃の私の日常でした
あの子との遊びの幅が広がれば
あなたが見せてくれたのは
それまで
知ることの出来なかった新たな一面
あの子が見つけてくれる
新しいあなたを知ることも
私の密かな楽しみのうちのひとつでした
え?本当?
パパって凄いね
あの子と2人であなたを見つめた
あの頃の私は
あなたに何を伝えることが出来たでしょうか
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