拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

特別な雨

あなたへ

 

それは、先日のことでした。

あの日のこちらでは、風があるとは言え、そこまでの強風でもなくて、

北側の空は確かに曇っていたけれど、この辺りの天気は晴れでした。

 

太陽の光も、しっかりと届いている筈なのに、

外出のために外へと出れば、突然に、

とても強い風が吹き、頬に冷たい粒が当たったのです。

 

え?また?またですか?

 

私にとっては既に、また、

と捉えるようになったこの現象を見つめながらも歩き出せば、

やはり雨が降り出して。

 

あの日の私は、そこに込められているのであろうあなたの想いを探しながら、

数件の用事を済ませて、帰宅しましたが、

特に、これだと思える何かを見つけることもないままに、

いつも通りの時間を過ごして、家へと到着しました。

 

きっと、此処から先へと歩んで行けば、

この雨に込められた何かを見つけることが出来るのかも知れないと、

あの日の私は、そんなふうにも考えてみましたが、

あれから、少しの時間が経っても、

コレだと思える決定的な何かは、特に見つからないままに。

 

いつの頃からか、こうして、

タイミングの良過ぎる雨を見つけるようになった私ですが、

思えば、コレだとはっきりと分かるとても強いインパクトを残した雨よりも、

こうして、曖昧さが含まれた不思議な雨を見つけることの方が、

多いような気もします。

 

人生の中には、

考えごとをしながら、僅かに立ち止まり、やがて、

きっと大丈夫だと、自分自身を励ましながら、

また一歩を踏み出す瞬間が幾つもあるけれど、

振り返ってみれば、そんな時にこそ、

この、突然に雨が降る現象を見つけることが多いようにも感じるのは、

気のせいなのでしょうか。

 

あの日の私が見つけた雨は、家の中で過ごしていたのなら、

気付かなかったであろう、一瞬の雨でした。

 

あの夏からの私が集め続けて来た様々な視点を持った今の私には、

やはりあの日の雨は、特別な雨であったような気がしています。

 

ねぇ、あなた。

あの日の雨は、何だったのだろう。

 

どんなにあなたの顔を見つめてみても、

何の手掛かりを見つけることも出来なかったから、

僅かに立ち止まってしまったあの日の私が、しっかりと歩んで行けるようにと、

あなたからの、こんなおまじないのようなものであったとしておこうかな。

 

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

 

1ページ目はこちらより↓↓

拝啓、空の彼方のあなたへ - 拝啓、空の彼方のあなたへ