もうすぐ
クリスマスだよ
白い息を吐きながら
見上げた空に光る たくさんの星に
3人で見たイルミネーションを思い出したよ
いつか大きなクリスマスツリーが欲しいねって言ったら
彼は笑って言ったんだ
どこに置くのって
決して広いとは言えなかった
3人で暮らしたあの家には
確かに
大きなツリーは
似合わなかったのかも知れないね
買えないけれど見に行こう
いつかの夜に彼が連れて行ってくれたのは
色鮮やかに光るイルミネーションの世界
サンタが乗ったソリ
トナカイ
見上げるほどに
大きなクリスマスツリー
全てが光り輝く空間をバックに
写真を撮ったのは何年前だったかな
笑っていた記憶しかないその場所は
寒いけれど
楽しすぎて
ずっとここにいたいと思っていたよ
いつか3人で
大きなツリーに飾り付けをすることが
夢だった私は
小さなクリスマスツリーを3人で囲みながら
やっぱり毎年
笑っていた記憶しかないんだ
あの時間を幸せって言うんだね
楽しかったね
もう大きなクリスマスツリーが欲しいなんて言わないから
プレゼントに
あの頃の時間がほしい
ほんの少しだけでいい
小さなクリスマスツリーを囲んで
3人で笑っていた あの頃に戻って
彼に一言だけ
伝えたいことがあるんだ