拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

あの子の筋肉のために私が出来ること

あなたへ

 

えー!なんで?

体重が減っちゃったよ!!

 

こんなあの子の声が出て聞こえたのは、先日のことでした。

 

私からすれば、それはとても羨ましい限りの現象ですが、

この夏へ向けて、自分の目標とする体型の完成を目指して、

日々の筋トレに励んでいたあの子にとって、体重が減ってしまったことは、

大問題なのだそう。

 

筋トレして、あと5キロくらい増えれば、結構良いと思うんだよね

 

あの子のこんな声が聞こえてきたのは、この春頃のことでした。

 

あれから少しずつ、順調に体重を増やしてきたあの子にとって、

体重が減ってしまうことが起きることなど、

全く予測していなかったことなのでしょう。

 

体重が減ってしまったのだと騒ぐあの子の姿を、

まじまじと見つめてみれば、

確かに、少しだけ細くなったようにも感じました。

 

どうしたら体重増えるの?

 

こんなあの子の言葉に、

少し体重を分けてあげましょうかと返しながら、

あの子の顔を見てみれば、

そこには、嫌味など一切感じられない真剣な眼差しがありました。

 

こんなことがあってから間も無くに、

同じく、筋トレ好きの友人からアドバイスを貰ってきたあの子。

 

どうやら、あの子は、食事の量が足りていなかったようです。

 

20歳を迎え、気が付けば、

食事の量が、以前よりも随分と落ち着いてきていました。

筋肉を付けたければ、それに適した食事の量というものがあるようです。

 

さぁ!一緒に俺の筋肉を育てましょう!

 

こんなあの子の言葉には笑ってしまいましたが、

此処に、食欲が非常に旺盛だった頃のあの子の姿が戻って来ました。

 

あの子の筋肉のために私に出来ることは、

以前のように、たくさんの食事を準備することのようです。

 

今のあの子は、少しだけ頑張って、たくさん食べることを意識している様子。

まさか、こんな形で、

またあの子の旺盛な食欲と向き合うことになるとは思ってもいませんでしたが、

近頃の私は、たくさん食べてくれるあの子の姿を楽しみながら、

あの子の筋肉を一緒に育てています。

 

こちらでは、梅雨明けから急に暑くなってきました。

 

あなたに似て、暑さが苦手なあの子。

この夏を元気に乗り切るためにも、

たくさん食事を摂ることに意識を向けることは、大切なことなのかも知れませんね。

 

 

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