あなたへ
今日の私がふと思い出していたのは、
人生、山ばかり。
谷なんてどこにあったのだろうって、
歩んだ道を振り返りながら、あなたへのこんな手紙を書いた頃の私でした。
登っても登っても、山ばかり。
きっと年齢を重ねれば重ねる程に、
登らなれければならない山はどんどん険しくなって行くんだろうなって、
こんなふうにそこから先を見据えていたあの頃の私は、
様々な山を越え続けていた頃の私でした。
どうしても越えなければならない山も、たくさんあったけれど、
自らが挑戦した山もありました。
逃げずに向き合い続けることこそが、今後の自分の大きな成長へと繋がるのだと、
こんなふうに自分を奮い立たせては、
懸命に一歩一歩を歩んだあの頃は、
今、こうして改めて振り返ってみれば、今よりもキツかったな。
ふと、今になって、こんなふうに振り返ることが出来たのは、
今の私がそれだけ、平坦な道を歩むことが出来ているからなのかも知れません。
私が実行し続けるKTSプログラムは、
如何に爆速で前へと歩むのか。
こんなふうに表現することの出来るプログラムです。
それは今の私が平坦な道を歩んでいるからこそ、
挑戦出来るものなのかも知れません。
だって、山登りは一歩ずつを確実に歩んで行かなければ、
滑落してしまう危険性を孕んでいるもの。
まさか、こんなふうに、景色が変わるだなんてね。
今の自分が歩む道が、平坦であると気が付いてみれば、力が抜けて、
何故だか、笑い出したいような気持ちを見つけました。
あの子の帰省中は、あの子との時間が最優先。
家にひとりでいる時間には、密かにKTSプログラムを遂行しながらも、
かつては日常だった時間を、そして、
そこに感じる気持ちを大切に、この数日間を過ごして来ました。
あの子と過ごす時間は、
慌ただしくも、穏やかで、ゆっくりと流れて行きます。
こうして穏やかな時を過ごしてみれば、不意に後ろを振り返る瞬間が訪れて。
過去の自分が、どれだけ頑張って歩んで来たのかに、
漸く、気が付くことが出来ました。
あの頃の私が頑張って歩んで来たからこそ、
私は漸く、平坦な道を歩めるようになったのかも知れませんね。
本当に、よく頑張ったね
今日の私は、あの頃の私へ労いの言葉を贈るとともに、
新たな視点をひとつ、見つけることが出来ました。
今の私が向き合い続けるKTSプログラムは、
きっと、ずっと先の未来の私が、
穏やかな時間を過ごすためのプログラムでもあるのかも知れないなって。