拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

この国に生まれた理由

あなたへ

 

春の暖かな風を感じられるようになったかと思えば、

ここ最近のこちらでは気温が低く、

再び、厚手の上着に袖を通すことになりました。

 

車へと乗り込めば、

早速、暖房を掛ける日々へと逆戻りしてしまいましたが、

思わず僅かに肩を竦めながらも、

今日の私は、この冬に蘇ったあなたの声を反芻していました。

 

あれは、あなたと過ごした初めての冬に聞こえて来たあなたの声。

 

私は、あなたがあなただから、

どんどん惹かれて、

どんどん好きになって行ってんだなって、

改めて、あなたが見せてくれた優しさに触れるように、

あなたの声を反芻しました。

 

あなたと初めての過ごした冬に私が知ることが出来たのは、

冬という季節があったからこそ、知ることの出来たあなたの優しさでした。

 

春のあなたが見せてくれた優しさ。

夏のあなたが見せてくれた優しさ。

秋のあなたが見せてくれた優しさ。

冬のあなたが見せてくれた優しさ。

 

季節の移り変わりの中で、

私はどれだけのあなたが持つ優しさを集めて来ただろう。

 

この国には、

季節という景色の移り変わりがあるからこそ、

私はより多くのあなたが持つ優しさに触れることが出来たのかも知れません。

 

いつかの私は、

この国にある美しい文字に触れるために、

日本人として生まれて来たのかも知れないと、こんな視点を見つけましたが、

もしも、この国に生まれて来た理由が他にもあるとするのなら、

季節に感じるあなたの優しさを集めるためでもあったのかも知れませんね。

 

ねぇ、あなた。

 

春の私は、

夏の私は、

秋の私は、

冬の私は、

あなたにどんな優しさを見せることが出来ただろう。

 

今のあなたの胸の中には、どんな私がいますか。

 

 

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