あなたへ
とても不思議な夢を見ました。
それは、とても長い夢で。
夢の中には、すぐ側にあなたがいました。
横になって休むあなたのすぐ側で、私もまた、横になり、
ただゆっくりと休む夢でした。
夢の中の私は、そこにあなたがいることも、
すぐ側にあなたを感じられることも、当たり前だと捉えてしました。
だってそこは、あなたがいる世界だから。
あなたのすぐ側で、ただ微睡んでいたはずの私は、
恐らく一度、目を覚まし掛けました。
この、目を覚ます、というのは、
私が存在するこちら側の世界へと戻る、という意味での、目を覚ます。
即ち、夢から目が覚め掛けたわけですが、
私の身体が存在するこの世界での時間が、まだ深夜であることも分かっていたし、
あなたがいる世界で、もう少しあなたと一緒に休みたいと考えた私は、
それが当たり前であるかのように、
もう一度、同じ夢の中へと戻って、あなたの隣で休んだのでした。
目覚ましの音が、まるで聞こえていなかったらしい今日の私は、
ゆっくりと眠り過ぎて、
朝と呼ぶには遅過ぎる時間になって、漸く目を覚ました。
長い夢を見ていたような気がする。
ノロノロと起き出す頃には、
断片へとなりつつあった記憶をしっかりと握り締めて、
見たばかりの夢の中を辿ってみれば、私は驚いてしまったのでした。
だって、昨夜の私は、それが当たり前であるかのように、
同じ夢の中へと戻り、あなたの側で休んだのですから。
こうしてしっかりと目を覚ましてみれば、
眠っている時の私の感覚も、当たり前も、
何もかもが起きている時とは違うのかも知れないとも思いました。
不思議なことを当たり前と捉えるのが、
肉体を持たない世界だったりするのかも知れませんね。
私はもしかしたら、
子供の頃には当たり前にやっていたあの技術を、
少しだけ取り戻すことが出来たのでしょうか。
そして、昨夜の夢の中の私が、
ここはあなたがいる世界だから、
あなたが側にいて、当たり前だと捉えていたことを思い返してみれば、
やはり、いつかの私が漠然と考えたように、
実は、形が存在しない世界は数多く存在していて、
昨夜の私は、あなたがいる世界へ行っていたということなのでしょうか。
もしもそうであるのなら、私はいつか、眠る度に、
自分が望んだ世界へと遊びに行くという方法をも、
見つけられる日が来るのかも知れません。
あなたの夢を見た日には、
逢いに来てくれてありがとうって、こんな文字を綴って来ましたが、
いつかは、
また逢いに行くからねって、
こんな手紙を綴る日も来るのかも知れませんね。
随分と長い時間、
あなたの側で休むことが出来たからなのでしょうか。
目が覚めてからの今日の私は、また新たな視点をひとつ見つけて、
この世界に続く私の道を、
更にしっかりと見据えることの出来る私になれたような気がしています。
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