拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

雨の日の空を眺めながら

あなたへ

 

今日のこちらでは、雨が降りました。

 

厚い雲に覆われた空を、ぼんやりと眺めながら、

色々なことを考えているような、何も考えていないような、

僅かな時間ではありましたが、

今日の私は、こんな、ゆっくりとした時間を過ごしました。

 

雨の日には、ほんの少しだけ立ち止まって、

ただ雨音を聞いてみたり、

あなたのことを想ってみたり。

思えば、雨の日のこんな過ごし方は、

あなたを見送ってからの私が見つけた過ごし方でした。

 

今日1日を振り返ってみると、

最も、何もしていなかったあの短い時間の中には、

なんだか、豊かなものがあったようにも感じます。

 

あなたを見送ってから、少しずつ、

ゆっくりと、自分のペースでの歩み方を見つけた私ですが、

こんな、何でもない時間も、

大切にしながら、歩んで行けたらいいなって、

改めて、こんなことを考えました。

 

今日のあなたは、どんなあなたでしたか。

今日のそちら側では、何が見えましたか。

 

今日も、きっと何処かで、笑っていますように。