あなたへ
わぁ、凄く可愛い。
私がこんな気持ちで見つめていたのは、ピンク色の虫でした。
これは、昨夜見た夢の中での話です。
夢の中の私の目の前へ、突然に現れたのは、とても綺麗なピンク色の虫でした。
それが何の虫なのかは分からなかったけれど、
羽がついていて、どうやら飛ぶことの出来る虫のようです。
その虫が飛ぶ様子、それから、棚の上に止まった様子を見つめながら、
私はただ、綺麗な虫だなって、こんな気持ちで見つめていたのです。
とても短い夢でしたが、なんだか不思議な夢だったなと、
今日の私が、何度も夢の中を反芻してしまったのは、
私が、虫が大の苦手だからなのかも知れません。
特に、飛ぶことの出来る虫は、本当に苦手です。
だって、彼らの動きって、全く予測出来ないもの。
絶対に遠くへ飛んで行く素振りを見せていた筈なのに、
突然に私の方へ向かって飛んで来たりしてさ。
どうしてこっちに飛んで来るのよ!って、
恐怖の叫び声を上げながら、虫から逃げたことは、これまでに、何度あっただろう。
それなのに、夢の中の私は、初めて見たピンク色の虫に対して、
嫌悪感など全くなく、とても綺麗だと、見つめていたのです。
なんだかとても不思議ですが、これもまた、
色が持つ不思議な力のお陰だったのかも知れません。
だって、夢の中の私はきっと、
あの虫が、ピンク色だからこそ、受け入れることが出来たのだと思うから。
好きな色って、
それだけの特別な力を持っているものなのかも知れませんね。
幼い頃は、虫を見つければ、何でも捕まえて、観察していた筈の私だったのに、
いつの間にか、大の苦手なものとなって。
不意に虫に遭遇すれば、思わず飛び上がってしまう私ではありますが、
かつての私のお気に入りだったゴハンツブと呼んでいたあの虫には、
思えばピンク色のものもいました。
もしも今、あの虫に出会うことが出来たとするのなら、今の私もまた、
あの頃と同じ気持ちで、あの虫たちを見つめることが出来るのかも知れませんね。
もしも今夜、あなたにこんな話をすることが出来たとするのなら、
その虫が本当に存在していればね、と、こんな言葉が返って来そうですが、
絶対にいたんだからね!
今日の私は、
夢の中で見つけたピンク色の虫の話をあなたにしてみたかっただけでしたが、
こうして、ゴハンツブと呼んでいたあの虫の存在を思い出してみれば、
思えば私は、たっくんやしーちゃんの近所に住んでいたあの頃以来、
ゴハンツブを見たことがありません。
あの虫って、一体何だったのだろうかと、
こんな疑問が湧いて来てもしまいましたが、
きっとあれはさ、アレよ。
純粋な人にしか見つけることの出来ない虫だったのよ。
と、そういうことにしておこうかなと思います。
1ページ目はこちらより↓↓