拝啓、空の彼方のあなたへ

きっと、空に近い場所にいるあなたへ伝えたいこと。手紙、時々、コトバ。    <夫と死別したemiのブログ>

年末の恒例行事

あなたへ

 

クリスマスが過ぎ、年末を迎えてから漸く、バタバタと年賀状を書いていた、

毎年の我が家を、あなたは覚えていますか。

 

あなたを見送ってからの我が家でも、年末の恒例行事はあの頃のままで。

 

年末を迎えてから、バタバタと年賀状を書くことを、

私の中での大切な恒例として、残し続けておこうと決めたのは、

あなたを見送ってから、何番目の冬のことだっただろう。

 

あの頃から変わらぬ時間を過ごせば、

私の中で蘇るのは、あの頃にいた私たちの声。

 

あれ?1枚足りないよ

 

あれ?あの人ってさ、引越ししたよね

 

あぁ!そうだった!引越しの葉書、貰ったよね?

どこに仕舞ったかな

 

年賀状の束と向き合う毎年は、バタバタとしていて、忙しなくて。

来年は、もっと早くから始めようねと、毎年、こんな話をしながらも、

やっぱり、クリスマスを過ぎてからでないと、

私たちの年賀状エンジンは掛からなくて。

 

あぁ!もう!終わらない!なんて、時々には、ため息を吐いてもいたけれど、

年賀状の準備が深夜にまで及べば、特別な夜食を楽しんでみたりもしてさ。

 

こうして思い返してみれば、なんだか笑ってしまうけれど、

私たちらしくて、とても素敵な時間でした。

 

あなたを見送り、やがてあの子は、年賀状を書くという文化から卒業し、

私ひとりだけが、年賀状へと向き合うスタイルへと変わって行きましたが、

思えばあれから、年々、年賀状のやり取りの数も、少なくなって行きました。

 

年賀状という文化から、卒業した方。

年齢や体力の問題から。

そして、この世界には、宛先が無くなった方。

 

事情は様々ですが、

これもまた、時代の流れであり、そして、

あの頃よりも、歳を重ねたからであると言えるのでしょう。

 

今日の私は、僅かな年賀状と向き合いながら、

あなたと共に年賀状の束と向き合ったあの頃を思い出していました。

 

なんだか楽しかったよね。

 

こんなことを言ったとしたのなら、あなたはどんな顔で笑うのかしら。

 

ねぇ、あなたの胸の中には、

どんな形で、あの頃の時間が収まっていますか。

 

 

www.emiblog8.com

 

www.emiblog8.com

 

 

1ページ目はこちらより↓↓

拝啓、空の彼方のあなたへ - 拝啓、空の彼方のあなたへ